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アニミズムと成長主義 B288『資本主義の次に来る世界』(ジェイソン・ヒッケル)

ジェイソン・ヒッケル (著), 野中 香方子 (翻訳)東洋経済新報社 (2023/4/21) 帯にある「「アニミズム対二元論」というかつてない視点で文明を読み解き」という文が気になり読んでみた。 全体的な論調としては『人新世の「資本論」』と...続きを読む ≫


社会的構造が絶望と希望を生む B287『社会的ジレンマ 「環境破壊」から「いじめ」まで』(山岸 俊男)

山岸 俊男 (著)PHP研究所 (2000/6/21) 以前から社会の空気のようなものがどのように生まれ、どのように影響を与えるかに興味があり、その関連で著者の本を読んでみようと思い買ったもの。 比較的新しいもので、自分の関心に近そうなもの...続きを読む ≫


環境とは何かを問い続ける B286『環境建築私論 近代建築の先へ』(小泉雅生)

小泉雅生 (著)建築技術 (2021/4/16) 以前読んだ本の中で気になる言葉に著者のものが多かったので読んでみた。 内部構造から外部環境へ 著者は、現代主流になりつつある環境建築の多くが、建築という箱をどうつくるかという外部と分断した内...続きを読む ≫


ムシについて B285『昆虫の惑星 虫たちは今日も地球を回す』(アンヌ・スヴェルトルップ・ティーゲソン)

アンヌ・スヴェルトルップ・ティーゲソン (著)辰巳出版 (2022/3/30) 初心に帰る旅のついでに。 何度か書いた気がするけど、子供の頃はいわゆるムシキチでいろいろ捕まえては家で飼っていて、その中でも特に水棲昆虫が好きだった。 田んぼで...続きを読む ≫


脆さの中に運動性を見出す B284『生きられたニュータウン -未来空間の哲学-』(篠原雅武)

篠原雅武 (著)青土社 (2015/12/18) ここ最近の読書によって、環境という言葉に対し自分なりの言葉を持つことができた気がする。 それは、”生活スケールを超えた想像力の獲得”を指標の一つとすることで、様々な価値判断を可能とするもので...続きを読む ≫


スケール横断的な想像力を獲得する B283『光・熱・気流 環境シミュレーションを活かした建築デザイン手法』(脇坂圭一 他)

脇坂圭一 中川純 谷口景一朗 盧炫佑 小泉雅生 冨樫英介 重村珠穂 秋元孝之 川島範久 清野新(著)建築技術; B5版 (2022/5/25) 前回同様、昨年春に出版された建築環境本の一つ。 「静岡建築茶会2018│建築環境デザインを科学す...続きを読む ≫


答えをあらかじめ用意しない B282『開放系の建築環境デザイン: 自然を受け入れる設計手法』(末光弘和+末光陽子/SUEP.)

末光弘和+末光陽子/SUEP. (著), 九州大学大学院末光研究室 (著)学芸出版社 (2022/6/10) 昨年、春頃に『環境シミュレーション建築デザイン実践ガイドブック』、『光・熱・気流環境シミュレーションを活かした建築デザイン手法』、...続きを読む ≫


循環のイメージを高めたい B281『活かして究める 雨の建築道』(日本建築学会編)

日本建築学会 (編集)技報堂出版 (2011/7/6) 『エクセルギーハウスをつくろう』の著者がHPで紹介していたので購入。 この前にシリーズとして『雨の建築学(2000年)』『雨の建築術(2005年)』があるが、とりあえず新しいものを選ん...続きを読む ≫


水と空気の流れを取り戻すために何ができるか B280『「大地の再生」実践マニュアル: 空気と水の浸透循環を回復する』(矢野 智徳)

矢野 智徳 (著), 大内 正伸 (著), 大地の再生技術研究所 (編集)農山漁村文化協会 (2023/1/18) 『よくわかる土中環境 イラスト&写真でやさしく解説』と合わせて読了。 高田宏臣 (著)PARCO出版 (2022/...続きを読む ≫


弱い力と次世代へと引き継ぐべき技術 B279『住まいから寒さ・暑さを取り除く―採暖から「暖房」、冷暴から「冷忘」へ』(荒谷 登)

荒谷 登 (著)彰国社 (2013/8/1) 地球環境時代を迎えるいま、経済力、技術力、エネルギーに頼った力づくの問題解決ではなく、それぞれの地域が持っている特質をより顕著なものにする、奪い合うことのない成長のあり方を、本書を通して考えてみ...続きを読む ≫


風を考える上での2つの言葉 B278『通風トレーニング: 南雄三のパッシブ講座』(南雄三)

南 雄三 (著)建築技術 (2014/1/16) 通風に関する本を探していて本屋で見つけたもの。 その前に『図解 風の力で住まいを快適にする仕組み』 野中 俊宏 (著), 森上 伸也 (著), 四阿 克彦 (著), 並木 秀浩 (著)エクス...続きを読む ≫


工学的な知識を何に対してどう使うのか B277『最新建築環境工学 改訂4版』(田中 俊六他)

田中 俊六 (著), 岩田 利枝 (著), 土屋 喬雄 (著), 秋元 孝之 (著), 寺尾 道仁 (著), 武田 仁 (著)井上書院; 改訂4版 (2014/2/18) 教科書としての名著 環境工学の教科書である。 最近、基本的なことを学...続きを読む ≫


手を添えるテクノロジー B276『民家の自然エネルギー技術』(木村 建一 他)

木村 建一, 荒谷 登,石原 修,浦野 良美,伊藤 直明,小玉 祐一郎,渡辺 俊行,吉野 博,宿谷 昌則,田辺 新一,岩下 剛,谷本 潤 (著)彰国社 (1999/3/1) 昔からの民家を工学的に捉えたものは論文などではいろいろと見つかるけ...続きを読む ≫


道理と装置 B275『エクセルギーハウスをつくろう: エネルギーを使わない暮らし方』(黒岩 哲彦)

黒岩 哲彦 (著)コモンズ (2014/5/3) 前回読んだ本と関連して購入。『エクセルギーと環境の理論』でも著者の実践例が紹介されていた。 著者は、1198年に『エクセルギーと環境の理論』の著者の宿谷氏の研究室を訪ね、その後宿谷氏や当時大...続きを読む ≫


電子工作で屋上散水を自動制御した結末の話

断熱はそれなりの施したので夏を乗り切れると思ってたけれども、今年の夏はなかなか厳しい。 少し前にテンダーさんのラボにお邪魔した時に、屋上散水を試してみようかと思っている、という話を聞いていた。 あわせて、手頃な価格でarduinoというマイ...続きを読む ≫


はたらきのデザインに足りなかったパーツ B274『エクセルギーと環境の理論: 流れ・循環のデザインとは何か』(宿谷 昌則)

宿谷 昌則 (著)井上書院; 改訂版 (2010/9/25) 別のエコハウス関連の書籍で本書に掲載されている表が載っていたので気になって購入。 エクセルギーとは エクセルギーは聞き慣れない言葉である。 例えば、「エネルギー消費」「省エネ」「...続きを読む ≫


永遠のオルタナティブ B273『方丈記 現代語訳付き』(鴨長明 )

鴨 長明 (著), 簗瀬 一雄 (翻訳)角川学芸出版; 改版 (2010/11/25) 前回読んだ本で何度か出てきたので、たまには趣を変えてみようと思い、100分で名著と合わせて読んでみた。 小林 一彦 (著)NHK出版 (2013/6/2...続きを読む ≫


21世紀の民家 B272『生きられた家 ー経験と象徴』(多木浩二)

多木浩二 (著)青土社 (2012/10/10) 本書は1975年に書かれた長編エッセイをもとに書籍化、幾度かの改訂がなされてきたもので、私が生きてきたのと同じ時間を経てきたものである。 これまで何度も引用されているのを目にしていながら未読...続きを読む ≫


世界にとどまる境界線に再び向き合う B271『体の知性を取り戻す』(尹 雄大)

尹 雄大 (著)講談社 (2014/9/18) サクッと読めたのでサクッと。 著者は柔道・空手・キックボクシングなどを経験した後、何かの違和感をもとに甲野善紀に師事し、韓氏意拳に入門した。その経験をもとに身体の知性とは何かを語る。 だが、ふ...続きを読む ≫


不安の源から生命の躍動へ B270『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』(下西 風澄)

下西 風澄 (著)文藝春秋 (2022/12/14) 前から気になっていた本書をようやく読むことが出来た。 心という発明と苦悩 そこで本書は「心とは一つの発明だったのだ(one of the invensions)」という立場を取ってみよう...続きを読む ≫