家づくりを思い立ったら何をすべきか?土地探しと資金計画のコツ

  1. Home
  2. ブログ
  3. コラム
  4. 家づくりを思い立った...


マイホームを建ててみようか、と思い立ったけれども、何から手を付けていいか分からない、という方も多いかと思います。

今回は、そんな時の最初のステップについて説明したいと思います。
(新築、建売、マンション、中古住宅などの選択肢がありますが、新築を想定して説明いたします。)

まずは、総予算の当たりをつける

知り合いに家を建てた方がいて、だいたいどの程度のお金がかかったか、というような話を聞いたことがあるかもしれません。

それを、自分に当てはめておおまかな予算をイメージしてもよいですが、ほとんどの人は住宅ローンを組むことになるかと思います。

ですので、まずは、金融機関で住宅ローンの相談をしてみることをおすすめします

何も決まっていないのに、ローンの相談をしていいの?と思われるかもしれませんが、逆に、おおまかな資金計画がないことには、何も決められません。
金融機関に相談したからといって、そこで借りなくてはいけないということはありませんので、遠慮せずに相談してみましょう
(鹿児島だと、鹿児島銀行や宮崎銀行で借りる方が多いです。最終的には比較の上、ネットバンクで借りる方もいらっしゃいますが、最初は、対面で相談してみるのが良いかと思います。)

予約はしておいた方が良いかと思いますので、金融機関に電話やウェブサイトから予約して相談してみましょう。

最低限の相談内容
住宅ローンを借りることができるかどうか。
どの程度の金額を借りられるか。
の2点を確認し、相談しながら疑問に思ったことを聞いてみると良いかと思います。

また、相談の際に必要なものは、
年収が確認できるもの(源泉徴収票や確定申告書など)
他に借り入れがある場合は残高や返済予定が分かるもの
預金額(通帳はなくても、どの程度預金があるかを把握しておく)
などの内容が分かったほうが良いかと思います。具体的には金融機関に確認していただければと思います。

金融機関によっては、簡単な住宅ローンのシミュレーションをしてくれる場合もあり、具体的な数字を見てぐっと現実感が湧くかもしれません。
また、金融機関によって基準が異なっていたりするので、複数の金融機関に相談してみるのもアリです。

土地探しの方針を決める

自分の収入などから、おおまかな予算が把握できれば、土地探しです。

土地の探す際には、立地、広さ、価格、形状、その他周囲の環境や法的な制限などの要素を考慮する必要があります。
周囲の環境や法的な制限は土地ごとに異なりますので、個別に確認するとして、方針を決める際には立地、広さ、価格のイメージを持っておいたほうが良いでしょう。

鹿児島は平坦部が少ないため、利便性の高い平坦地の単価が特に高く、そこから離れるにつれて単価は大きく変動します

例えば、全国地価マップでいくつかの標準宅地の参考価格(公示価格)を比較してみましょう。(実際の取引価格はこれらの価格の1.1~1.2倍程度になることが多いです。ネットで近い条件の売地を検索して、相場感を掴んでみると良いでしょう。)


▲繁華街も近い平坦地の荒田1丁目( 147,000円/㎡ → 約486,000円/坪 )


▲少し丘を登った人気の住宅地の紫原5丁目( 73,500円/㎡ → 約243,000円/坪 )


▲住宅地として需要の増えてきた吉野町( 31,000円/㎡ → 約102,000円/坪 )


▲市街地からは距離のある松元の上谷口町( 13,300円/㎡ → 約44,000円/坪 )

例えば、荒田は坪100万以上することがあったりと、同じ地域でも状況によって価格は異なりますが、今回のケースでは、荒田と上谷口町では、11倍の差があります。

利便性の高く坪単価の高い土地は、同じ予算で考えると、当然小さな土地しか買えない、ということになりますし、人気のある土地は土地の売買が少なかったり、競争が激しくなかなか良い物件に巡り会えない、ということもあります。

また、土地の広さや形状によって、家の広さ、庭などのスペース、駐車台数などの可能な範囲が物理的に決まってしまいます

それらを考えた上で、立地、広さ、価格のバランスを考えて方針を決める、言い換えると土地の予算を立地に振るのか、広さに振るのかのイメージを持つことが大切になります。

土地と建物の予算配分を考える

では、土地にかけられる予算をどうやって決めればよいでしょうか
そのためには、予算を土地・建物・諸費用にどのように割り振るかを決める必要があります。
これも、具体的なバランスは個別に条件によって変わってくるので、まずはおおまかなイメージを持つことが大切です。
(ここで、建物の費用は、建物本体・外構などの工事費、設計監理料、各種申請費と消費税の合計になります。)

例えば、住宅ローンの相談の結果、自己資金と借り入れで3500万円を住宅にかけられそうだ、としましょう。
そのうち、仲介手数料や登記費用、各種手数料や保険料などの諸費用に200万円必要だとすると、残り3300万円です。

ここで、立地も広さも必要だと考え、2500万円の土地を買ってしまえば、残り800万円、理想的な建物をつくるのは絶望的です。

立地を優先して、1500万円の小さな土地を買えば、残り1800万円。小さな土地に、駐車場を1台だけ確保して、20坪の小さな家を工夫しよう、というのは可能かもしれません。

また、生活スタイルを変えようと、田舎の300万円の広大な土地を買ったとすれば、駐車場や庭を確保したうえで、建物だけではなく外構にもこだわった30坪の建物が建てられるかもしれません。

こんなふうに、予算をどう配分するか、というところから、どんなライフスアイルでどんな家に住むのか、という家づくりのかなり重要な選択がスタートしています

とは、いってもはじめての家づくり。
判断が難しい、という方は、まずはご相談いただければ、予算配分や、気になる土地がどんな使い方が可能か、といったアドバイスができるかと思います。

→ご相談はこちらから気軽にどうぞ。

おさらい

具体的な土地の探し方や、資金計画についてはあまり触れられませんでしたので、改めて別の記事で解説しようかと思います。

今回のポイントをまとめると、
まずは、金融機関などに相談して、おおまかな予算をつかむ。
その予算を土地と建物にどう割り振るか?土地は立地と広さのどちらを優先するか?のイメージを持つ。
の2つになります。
このように、まずはおおまかなイメージを持つことが家づくりの最初のコツと言えるでしょう。

最後に、このポイントの事例をインセクトのメンバーに登場してもらい、まとめてみたいと思います。
(ただし、現在工事費が高騰していますので、建築費はもう少し余裕を見ておいたほうが良いかもしれません。あくまで比較用のイメージとして捉えていただき、具体的な金額は個別に相談していただければと思います。)









関連性の高い記事