構成についてのメモ
建築やってる人だったら一度はリートフェルトのシュレーダー邸のような構成を突き詰めたものを作ってみたいと思ったことがあると思う(?)。
僕もテクニックとしてもっとうまくなりたいという欲求はある。
でも、誰か忘れてしまったけどどこかの設計事務所のHPに、「昔は構成に興味があったけれども、最近は関係性に興味が移ってきた」というようなことが書かれていて、「それも良く分かる。構成のための構成じゃつまんないな」と思ってしまって構成に対する態度を決めかねてるところがあった。
だけど、ちょっとまって。構成って関係性のことじゃないだろうか。
例えば、(厳密には物には厚さがあるけどそれは置いといて)ただの点・線・面・立体を、ちょっと関係性を持たせるような感じで配置するだけで生き生きとした何かが生まれる気がする。
(例えばこんな感じ)
僕らの周りの物は全て、何かしらの関係性の中に存在しているし、生物なんてのも関係性のシロモノだといえる。
このあたりは最近ちょっとかじりかけたオートポイエーシスに通じるところがあるように思うし、ただのモノの集まりじゃなくて、関係性を持ったモノのネットワークが全体を感じさせるところにもしかしたら親近感を抱くのかもしれない。
構成そのものを躊躇する必要はなさそうだ。(あえてそれを避けるという発見の仕方もあるでしょうが)
それに自然を拒絶するよりは共存する感覚に近い日本では、デ・ステイルなんかよりはるか昔から洗練された構成それだけで豊かな世界を描いてたんじゃなかろうか。