B003 『子どものための哲学対話』
『人間は遊ぶために生きている』
子どものためだけなんてもったいない。大人も楽しく読めて、気がらくになる。
あたりまえの人にはあたりまえのことが、そうでない人にはそうでないことが書いてます。
『根が明るい人っていうのはね、いつも自分のなかでは遊んでいる人ってことだよ。・・・なんにも意味のあることをしていなくても、ほかのだれにも認めてもらわなくても、ただ存在しているだけで満ちたりているってことなんだよ』
『きみ自身が深くて重い苦しみを味わったことがあるなら、それとおなじ種類の苦しみを味わっている人だけ、きみは救うことが出来る可能性がある。』
『自分が深くて重くなったような気分を味わうために、苦しんでいる人を利用してはいけない・・・』
『いやなことほど、心の中で何度も反復したくなるし、いやな感情ほどそれにひたりたくなるんだよ。忘れてしまうと、自分にとって何か重大なものが失われてしまうような気がするのさ。』
『人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても生きていけるってことこそが、人間が学ぶべき、なにより大切なことなんだ。そして、友情って、本来、友達なんかいなくても生きていける人たちのあいだにしか、なりたたないものなんじゃないかな?』
こんな感じです。あたりまえでしょ。
って、思うかどうかは単に性格の問題のような気もするけども。
いやー、今日は気がらくになった。
近々、永井均の書いたニーチェの本の感想も書こうっと。