時間と場所をとりもどす
素材の持つ時間のオーダーを組み合わせ人間のための時間をつくる。
時間や場所を剥ぎ取ろうとする力に負けない強度を建築にもたせること。
そしてその強度を武器に世界とつながること。
グローバリゼーションは、人間の尊厳を奪うわけです。今、なぜ私がここにいるかとか、この場所だけが私の唯一の場所である、ということを奪っていく。建築はそれに対して抗しうる数少ない手段であると私は思います。(内藤廣)
僕の実家は屋久島にありますが、屋久島に帰るといつも海と山の見渡せる丘に登り、ボーっとすることにしています。そこで感じたことが、僕の建築を考える上でのひとつの原点になっています。