茶の味
原作・監督・脚本・編集 :石井克人
出演 : 坂野真弥佐藤貴広浅野忠信手塚理美我修院達也三浦友和土屋アンナ
きのうは家で仕事をしなければいけなかったのだが、日曜日を仕事で終わらせるのもいやなのでビデオを借りて観た。
気にはなっていたけど、いつも貸し出し中だった『茶の味』が残っていたのでこれにする。
中身が想像できない所にそそられた。
女の子役(坂野真弥)がかなりいい味を出している。
変な感覚でいい感じ。
だけども、最後のところで微妙に期待を裏切られた感じがする。
微妙なところで。
僕が期待していたのは、
はっきりとしたテーマやストーリー・オチがあって、それに向かって一直線に進むようなものではなく、
テーマを感じさせるすれすれのところをかすめながらも決してくっきりとは姿を見せない、それでいて人の心を掴むようなもの。
例えるなら、中心に核があって、その周りを電子のような物体が揺らぎながらぐるぐる廻っている。決して中心の核にはぶつからない、見ていて心地よい。そんなイメージ。
その電子のような物体の揺れがどんどん大きくなって、そのまま自然と核の重力圏を抜け出してもいい。
そんな映画を期待していたけれども、いい感じで揺れながらも最後の方で微妙に核にかすってしまった感じ。
その後、重力圏を飛び出したように見えるけれども、核にかすったときについたちょっとした気恥ずかしさはぬぐえなかった。
うまく表現できないけれども、僕の感想は「惜しい」。
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