B010 『空間に恋して LOVE WITH LOCUS 象設計集団のいろはカルタ』
図書館より。
象設計集団の33年間の集大成。
いろはカルタの形式でキーワードをつづりながら作品の紹介をする。
といっても、そんな形式はさらっと破っている。
読んでいる間、ずっとため息が出っぱなしだった。
そこには、圧倒的な豊かさがあった。
生きることの楽しさ。生命の躍動感。自然への、人間への愛情で溢れている。
土着的な建築というだけではくくれない何かがある。
象の活動は設計というより、生きるスタイルそのものが作品である。
(1990年より、北海道十勝の廃校に事務所を移し、バーをつくったり、祭りをしたり、サッカーをしたり、湖に露天風呂をつくってビールをのんだりしている。)
頭ではなく身体で惹きつけられる。
僕の探しているものがここにはたくさんありそうな気がした。
故・大竹康市の『これが建築なのだ―大竹康市番外地講座』1995.09を読んでみたくなったなぁ。