ビデオ『深呼吸の必要』
篠原哲雄監督長谷川康夫脚本(岩波書店)2004.03
あまりにもストレートなタイトルは少し気恥ずかしさを覚えたが、オープニングの映像や織り込まれるエピソードになるほどと納得。
なかなか良かった。
おじぃの「なんくるないさ-」(どうってことない、なんとかなるさ)という言葉が心に響く。
人はときには深呼吸をしてスローダウンすることも必要だ。
僕もときどき穏やかな音楽や雄大な自然に身を任せてひたすらにボーっとしたくなる。
いや、ときどきというよりは、いつもそういう欲求を抱えている。
それが一つの建築へのモチベーションになっていることは確かだ。
そういえば、サラリーマン時代にはあれほどクラシック音楽が好きだった父が、屋久島に移住してからほとんど聴かなくなった。
聴く必要がなくなった、ということらしい。
ゆったりとした時間の流れる空間が生活の中には必要なのかもしれない。
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