SummerSeminarArchive2010
twitterで知り合ったとある他県の建築士の方からフリーペーパーを送っていただきました。
年に一度、建築家を講師に招く講演会の記録で主に建築関係者に向けた内容のようです。
フリーペーパーの製作は今回が始めての試みのようですが、講演会自体は今年で32年目となる歴史のあるものだそうで、まずそのことに驚きました。
送っていただいた方は年も近いように思いますし、建築の置かれている状況も鹿児島とだいぶ近い印象があります。
ですので、この方のtweetやブログで書かれている内容には共感することが多いですし、さまざまな事柄に対し自分の置かれている状況に応じて丁寧に咀嚼しながら誠実に向き合っている姿勢には見習うべき点がたくさんあります。(ブログの更新頻度も・・・)
このフリーペーパーでは講演会の内容・それに対する感想・講演会の裏側等が紹介されているのですが、単に講演を聴くだけでなく、
迎える建築家の勉強会→講演会→講演会に対するリアクション
と、予習・復習のようなサイクルを設けているのがいいなと思いました。
受験勉強のようなものでも復習をして自分の中に定着させることが特に大事だったと思うのですが、こういうイベントもきちんとリアクションをして自分達の中に蓄積しつつ次へと繋がるきっかけを残しておくことはすごく大切だと思います。
(講演の記録の小見出しを見るだけでもいろいろ伝わってきます。おそらくこれをまとめた方がこの講演会で一番得をしたのでは。)
僕たちも若手の建築士が集まって何かアクションを起こそうとし始めたところですので大いに参考にさせていただこうと思います。
講師の堀部氏の発言で特に心に残ったのは「フィットする感覚についての責任」と「2つの声・2つのリンゴ」についてのカ所。設計する際、頭からの声だけでなく、身体からの声もしっかり聞きましょうと言うことだと思うのですが、その結果そこで過ごす人が身体からの声に対して開かれたような状態になるというのが心地良さの正体かもしれません。
この記録によって氏の誠実な姿勢とを感じるとともに、そういう感覚的なものに対して試行錯誤をしながら、ものづくりを通して一歩づつ近づいている姿が垣間見れたように思います。ただ感覚的なだけでなく、その積み重ねに対する意識がすごく高い方なんだろうなと思います。
たまたま住宅建築の堀部安嗣特集は買っていたので、氏の思考をしっかり追ってみたくなりました。
鹿児島でも伊礼智氏のセミナーがあったのですが聞き逃したのが今更ながら悔やまれます。しくったなー。