あいだにある壁を価値に変えよう B228『建築と不動産のあいだ そこにある価値を見つける不動産思考術』(高橋 寿太郎)

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高橋 寿太郎 (著)
学芸出版社 (2015/4/25)

同じ著者が書かれた、『建築と経営のあいだ』を購入する際に前から気にはなっていたこの本も合わせて購入。
こちらの方が書きやすそうなので先に書いておきたいと思います。

建築と不動産のあいだには価値がある

建築と不動産のあいだには価値がある。誰にとっての価値かといえば、クライアントとなる建主の価値

逆に言うと、建築と不動産、それぞれの業務が別々に無関係に行われ、その間に大きな壁がある現状は、クライアントにとっての不利益があり、実際に困る場面があるということです。

例えば、先日書いた記事(『家づくりは生活の優先順位を決めていくこと(お金について)』)のように、土地の購入前に相談して頂いたおかげで、設計者としての視点からアドバイスできた、ということも多々あります。
ですが、この本に書かれているあいだにあるものには、個別にはその存在に気づいていながら、なかなか手が出せなかったことも多いです。

また、それらが一つのまとまり・流れの中に配置されたことで、その必要性をより強く感じさせられました。

ワンストップサービスであること

この本で大切なのは、提供するものが、(例えば家づくりの場合)家づくりを検討し始めてからの全てのプロセス、フロー全体を通してサポートを受けられるというワンストップサービスであるということにあるように思います。

こに頼めばそれで大丈夫、という状態をつくることで初めて、お客さんは家づくりに関する不安からようやく開放されます

そういう意味では、全体を俯瞰して、どういうサービスがあればお客さんが安心して頼めるようになるかを考え埋めていく必要があります。
また、そのサービスは、建築と不動産のあいだにある、融資や税などを含めたファイナンスや手続きのサポートなどだけでなく、建築や不動産それぞれの業務に含まれているもの(例えば建築の構造や断熱性能、耐久性等の基本性能を適切に設定することや、イニシャルコストとランニングコストによるコストプランニング、その人に合わせた価値提供など)においても多くの要素がありますし、それらの重要性は増すばかりです。

幸い、妻が不動産業(住まいと土地のコパン)をやっており、ファイナンシャルプランナーの資格も持っています。
実務的なフローを具体的に詰めていけば、すぐにでも提供可能なことは多そうです。

近いうちにそれらを一つのパッケージとして示したいと思います。
そして、その上でより魅力的なものがつくれるようにしていきたいです。





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