TV『プロフェッショナル・仕事の流儀 「中村好文・心地よい家はこうして生まれる」』
「どんな家が欲しいのか、依頼者にはわからない」
「主人公は『家』」
「悪条件にこそ突破口あり」
依頼者もまだ知らない要望を掘り出す。
そこにこそ設計者が依頼者と関わる意味がある。
『家』を主人公に持ってくることで、依頼者の、そして設計者の凝り固まったイメージを抜け出せるのだろう。
家が単なる欲望の結果だけでは息が詰まる。
家は単なる所有物であるのではなく、時には大きくつつみこむ父親や母親のような、時には共に楽しみを分かち合う兄弟や友達のような、互いに関係を築ける相手でなければつまらない。
『家』を主人公にすることで、ようやく家が関係を築けるような相手になれるのかもしれない。
「楽しまなければ心地よいものは生み出せない」
どんな状況においても楽しめる自分を維持し続ける才能こそが、建築家にとって最も必要なものではないだろうか。
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