K公民館耐震改修

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事務所のある町内会の公民館耐震改修工事。

当初は内外装を更新するだけの予定だったが、構造を調査したところ耐震性能が不足していると思われたため、耐震工事を合わせて行うことを提案。また、小屋裏を調査したところ(100年以上前のものらしい)教科書に出てきそうなしっかりした洋小屋組みが隠れていたため、合わせて、小屋組みを見せることと、DIYを取り入れてコストを抑えながら愛着の持てる建物にしていくことを提案。

町内会には以下の計画を3つの要点で説明した。

(1)地震に強くする—みんなの集まる公民館は強くしよう。災害時の拠点の一つに。

一般診断法による簡易耐震診断をしてみたところ診断結果が0.26(倒壊する可能性が高い)という結果になった。
 そのため、瓦屋根を鋼板屋根に吹き替えて軽量化することと、土台にをアンカーボルトを追加すること、筋交いや面材及び金物を適宜追加することなどによって、診断結果が1.50(倒壊しない)となるように対応した。

(2)きれいにする—せっかく工事をするのできれいにしよう。

耐震工事に伴って、足場をかけ解体・撤去を行う必要があるので、それと合わせて予算の許す限り内外装を更新することが経済的・合理的判断と思われる。(当初は内外装の更新が目的であったが、耐震工事のおまけとして提案した方が町内会メンバーの合意が得やすいと判断した)

(3)愛着を持つきっかけに—これからは自分たちのことは自分たちでやる時代

旧農協から引き継がれた、素晴らしい小屋組みが隠れていたので、その歴史も含めて表現する。
壁や床の塗装等は子どもも入れて自分たちでやる。それによって当初見積りより若干浮いた分を外構に回す。
具体的には、物置で入口が隠れ、閉じた印象だったアプローチ部分を、物置を移動し、土間をカットして芝とシンボルツリーを植栽したうえで、DIYでベンチとテーブルを備え付けた。

経緯を詳しく書いたブログはこちら↓
小松原公民館のあれこれ(1/3)
小松原公民館のあれこれ(2/3)
小松原公民館のあれこれ(3/3)

2018年1月竣工 公民館
延床面積:91.09㎡(27.55坪)
構造:木造平屋建て
施工:リビングウェル+町内会DIY

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DIYの様子