B055 『モダニストの夢―聴竹居に住む』
高橋 功 (2004/01) 産経新聞ニュースサービス |
建築家・藤井厚二(1988-1938)が建てた実験住宅「聴竹居」をインテリアデザイナーでもある2代目店子の高橋功が紹介する。
住まうことを追い求めた藤井の姿勢とそこから生まれる工夫には学ぶべきことは多い。
落ち着いて、とても居心地が良さそう。
だけども、静的な印象の写真が多いせいか脳がとろけて少し歳をとってしまいそうだ。
こういう深みやゆったりと流れる時間と、躍動感や快活さといったものは共存できるのだろうか。
共存する必要はないのか。
それとも、もともと別のことではないのか。
住む人次第か。
ラテン系の人ならどう住みこなすのだろうか。
(当時はそれこそモダンで快活な建物であったろうから、静的な感じは写真の印象でしかないのかもしれないし、もしかしたら静けさの中には生命感で溢れているのかもしれない。)