打ち合わせ
日曜に屋久島からオーナーご夫妻が鹿児島に出てこられて打合せをしました。
今回は旦那さんのご両親(土木関係の会社を経営されていたので建築についても詳しいです)も含めての打ち合わせ。
特に緊張していたわけじゃなかったのですが、前日気合を入れすぎてほとんど寝てなかったせいも合って、いつにもましてろれつが回らずだいぶん挙動不振だったと思います・・・。
柱の寸法や屋根の材料、その他特に耐久性に関わるところなどを打ち合わせ。
その後、窓形状や仕上げ材など細かな打ち合わせに。
実はそのときに意見に違いのあった素材について自分の思うところを再度お話しようと 前日に話す内容を考えて何度も予行演習までしていたのですが、寝不足で言葉がうまく出なかったことと、作っていった模型を見られて喜んでいらっしゃる様子をみると、そこまで一つのことにこだわらなくても最後に喜んでいただければいいかなと思い始めて言葉を引っ込めてしまいました。
設計者としては ヘタレなことかもしれませんし、どこまで自分が良いと思う事を貫いくのが最後に一番喜んでもらえるのか、というのは永遠の課題かもしれません。そういうことではプロとして無責任だ、自分の信じることをやり抜くことで喜んでもらえ、とお叱りを受けるかもしれません。
だけど、 受け入れる中にも発見や新たな可能性が生まれることも確かです。
建築家の村野藤吾の有名な言葉に「私は、プレゼンティストですから99パーセント施主の言う事を聞いています。しかし、99パーセント言う事を聞いても、1パーセント村野が残る。そして、その1パーセントが全体を支配するかも知れない。」というようなものがありますが、そういう境地までいくのはまだまだですね・・・。
あと、100分の1の全体のラフ模型と30分の1のリビングの内観模型をつくったのですが、喜ぶお施主さんについあげてしまいました。
それは良かったのですが、写真の一枚でも撮っておけば良かったなぁ