木曽おもちゃ美術館 ~解体危機にあった木造の体育館を耐震改修を用いて子どもの施設に再生
タグ:公共施設,廃校活用,改装等,木のおもちゃ,木造校舎,用途変更,耐震改修所在地:長野県木曽郡木曽町
床面積:2187.09㎡(661.59坪)
設計・監理:東京おもちゃ美術館・
オフィスフィールドノート・
太田則宏建築事務所 共同事業体
耐震設計協力:城取建築設計事務所
構造:木造2階建て他
施工:松本土建・正澤建設特定建設工事共同企業体
長野県木曽町の古い木造校舎をおもちゃ美術館へと改修するプロジェクト。
もともとは、古い体育館を解体し、そこに新たな建物を新築する予定でしたが、現地を視察した際に、既存の建物を壊すのは忍びなく思い、耐震改修をして残す道を提案しました。
その理由は、建物自体が年月を経て味わいを持っていたこと、そこで育った地域の人には思い出が残っているであろうこと、さらに利用用途が子どものための施設であることから、子どもたちに年月を経たものに触れて欲しいこと、大人が価値あるものを残すことの見本を示すべきこと、などいろいろありましたが、一度壊してしまえば二度とその価値を提供することができなくなってしまう、というのが一番の理由でした。
耐震改修をしつつ、新たに2階を増築し用途変更を行う、というのは法的にも簡単ではありませんでしたが、挑戦した価値はあったように思います。
— 改修前 —