言葉
かなり大雑把に言うと言葉には2種類あるように思う。
A.思考のための言葉
B.コミュニケーションのための言葉
この2つである。
A.思考のための言葉
「建築家の話す言葉は分かりにくい」と言われることがあるが、言葉が使われる場が思考の場である限り、分かりやすい必要なんて全くないと僕は思う。
おそらく、言葉を発しているほうでさえ、思考の流れのなかで何とか言葉を紡ぎ出しているのだろうから、その流れを断ち切ってまで分かりやすくする必要はない。
それをどう捉えるかは聞き手の自由である。
B.コミュニケーションのための言葉
目的が相手にこちらの考えを伝えることであれば、それは分かりやすい必要がある。
しかし、Aも自分とのコミュニケーションでもあるといえるし、Bも曖昧なものを相手に投げかけることもあろうから、やっぱりこの2つには分けられないようにも思う。ホントは何が言いたかったかというと、
「建築家の話す言葉は分かりにくい」というのは最もな話だがそれも必要なことで、営業的なあまりにもキャッチーな言葉ばかりが飛び交うのも、なんか違うのではないか。と
もっと言葉の持つ流動性や曖昧さ、奥行きといったものを大切にしたいなぁ。と
そんなことです。