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W001 『ふれあいプラザ なのはな館』
※この記事は設計者より作品の無断使用との指摘があり削除依頼がありましたので削除致しました。
『原っぱ/洞窟/ランドスケープ ~建築的自由について』
建築によって自由を得たいというのが僕の基本的な考えなのですが、最近、青木淳の本を読み、この点について共感する部分が多かったので、ここで一度考えをまとめてみようと思う。 青木淳のいう「原っぱ」というキーワードは、僕の中では「洞窟」という言葉で...
言葉
かなり大雑把に言うと言葉には2種類あるように思う。 A.思考のための言葉 B.コミュニケーションのための言葉 この2つである。 A.思考のための言葉 「建築家の話す言葉は分かりにくい」と言われることがあるが、言葉が使われる場が思考の場である...
コンセプト
「コンセプト」 これも「デザイン」同様、芸術家気取りと思われやすい。 conceptを辞書で引くと「概念・観念・着想・考え」とあるが、この場合、「構想」を加えたほうが良いと思う。 「コンセプト」は意志の共有の為には欠かせない。 また、自ら意...
デザイン
僕が考えるにデザインとは意志である。 意志を持たないというのも意志。 装飾や形態の操作は意志をかたちにする手段のひとつでしかない。 また、デザインとは発見であると思う。 それは、クライアントや自分自身の隠れた意志を発見することであり、日常や...
偽物の氾濫
偽物の氾濫 昔から日本人は石庭を水にみたてたり、何かを抽象化することを得意にしてきた。 しかし、今の文化は表面的な具体性に走り、人を欺いているように感じてしまう。 例えば、私たちの周りには一見木に見えるもので、実は木目調のものが表面にプリン...
見直すべき価値
現状 今、様々な分野では「便利さ」「(狭い意味での)快適さ」「安さ」「早さ」といったものが盛んに競われているように思います。 もちろんこういったものは重要な要素です。 しかし、こういった価値観は誰にでも分かりやすく、それゆえ「情報戦略におい...
B016 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』
檜垣 立哉 日本放送出版協会(2002/10) 哲学とは何かいまという時代は、どのような時代なのだろうか。そして、いまという時代の中で何かを真剣に考え抜いたり、何かをしようとしてその行動の指針を探したりするときに、よりどころとなるもの、より...
B015 『2次元より平らな世界 ヴィッキー・ライン嬢の幾何学世界遍歴』
イアン・スチュアート (2003/01/28) 早川書房 120年程前に『2次元の世界』という名著が出版された。 2次元の平面世界「フラットランド」に住むアルバートが異次元からの訪問者「スフィア」と出会い3次元の世界を旅するというものである...
B014 『原っぱと遊園地 -建築にとってその場の質とは何か』
青木 淳 王国社(2004/10) ちょっと雑な気がするけれど、建築は、遊園地と原っぱの二種類のジャンルに分類できるのではないか、と思う。あらかじめそこで行われることがわかっている建築(「遊園地」)とそこで行われることでその中身がつくられて...
B013 『神のかけら』
スコット アダムズ (2003/03) アーティストハウスパブリッシャーズ スコット・アダムズは「ディルバート」で有名な漫画家。 若い配達人の僕と、配達先で知り合った老人との問答を中心とした話である。 「神」があることに挑戦した結果、この世...
B012 『CARLO SCARPA 建築の詩人』
斎藤 裕 (1997/07) TOTO出版 CARLO SCALPA 1906-1978 『「さぁ、遊ぼう!」カルロ・スカルパは、デザインすることに対して、生来倦むことを知らぬ深い意欲に溢れていた人だった。・・・デザインすると...
B011 『自分の頭と身体で考える』
養老 孟司、甲野 善紀 他PHP研究所 (2002/02) 最近「ふけた」「ふとった」といわれることが多くなった。 それで、最近『ウォーキング』なるものをしなけりゃならんか、と思ってしまった。 不覚にも。である。実際少しばかりやってしまった...
B010 『空間に恋して LOVE WITH LOCUS 象設計集団のいろはカルタ』
象設計集団 工作舎(2004/12) 図書館より。 象設計集団の33年間の集大成。 いろはカルタの形式でキーワードをつづりながら作品の紹介をする。 といっても、そんな形式はさらっと破っている。 読んでいる間、ずっとため息が出っぱなしだった。...
B009 『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』
東 浩紀 講談社(2001/11) 気が付けばすっかりテーマがポストモダンになっている。 意図的というよりやっぱり気になるのだ。 どこへ向かうにしろ、僕のような不器用な人間には、ある程度けりをつけなければならない問題なのだ。 『動物化』とい...
B008 『妹島和世読本 -1998』
妹島 和世、二川 幸夫 他 エーディーエー・エディタ・トーキョー(1998/04) この本は、僕が大学を卒業し、上京して再度学ぼうとしていたころに購入した。 今考えると、俺も結構ミーハーだなぁ。と思うが、とにかく妹島和世には相当な衝撃を受け...
B007 『TADAO ANDO GA DOCUMENT EXTRA 01』
二川幸夫/インタビュー(A.D.A EDITA Tokyo)1995.07 学生のころにおそらく僕が始めて買った作品集です。 建築を意識し始めたころに、安藤忠雄とコルビュジェにはまったのだが、これは当時の関西の学生の通過儀礼とでも言えるよう...
B006 『ぐれる!』
中島 義道 新潮社(2003/04/10) 「ぐれる」 なんとよい響きだろうか。 たぶん天邪鬼である私はつい題名に惹かれて買ってしまった。 「ぐれる」は「かぶく」ほど華やかでなく、「すねる」「ひがむ」「ふてくされる」よりも暴力的で、「すさむ...
B005 『CASA BARRAGAN カーサ・バラガン』
齋藤 裕 TOTO出版 (2002/04) メキシコで活躍した建築家、ルイス・バラガン(Luis Barragan 1902-88)の住宅の作品集、というより写真集。建築家の斉藤裕が解説を加える。 テレビなんかでも紹介されたりするので、比較...
B004 『意味に餓える社会』
ノルベルト ボルツ 東京大学出版会 (1998/12) だいぶ前に買った本であるが、僕的にはヒットした本である。 がいまだ整理しきれない。 ここにはニーチェの「神の死」の後、ポストモダン社会をどう生きていくか、ということを考えるヒントがある...
B003 『子どものための哲学対話』
内田 かずひろ、永井 均 他 (1997/07) 講談社 『人間は遊ぶために生きている』 子どものためだけなんてもったいない。大人も楽しく読めて、気がらくになる。 あたりまえの人にはあたりまえのことが、そうでない人にはそうでな...
B002 『住み家殺人事件 建築論ノート』
松山 巌 みすず書房 (2004/07/25) 著者は東京芸大建築学科卒の小説家・評論家。これも図書館でなんとなく借りた本。『建築雑誌』に連載していたものに加筆して単行本化したもの。 文体には理論派建築家のような鋭さはがないが(本のタイトル...
B001 『鬱力』
柏瀬 宏隆 (2003/06) 集英社インターナショナル 私はかねがね、現代社会において鬱的な傾向を持たないような人は、どこかしらに問題を抱えているのではないか?言うなれば、感覚鈍化性非鬱病症候群とでもいえる何らかの症状なので...
立体性・廻遊性
立体性 重力とどう向き合い、どう表現するかは建築においても重要なテーマとなる。、人間の知覚などの多くも重力によって支配されている。 それゆえ、縦の変化はより強く感じるように思うが、現在、「間取り」「坪単価」という言葉が強い力を持つように、平...
人と人との関係
人と人との関係 僕は大学の卒業論文(1997年)で「コミュニティから見たコーポラティブハウスの考察」というテーマを選びました。コミュニティとは地域社会や共同体という意味で使われる言葉です(定義もいろいろありますが)。コーポラテイブハウスは最...
モノの力
モノには素材そのもののもつ力がある。 人は自分たちが思っているより、ずっと多くのことをモノから感じ取っていると思う。 感じることによって人とモノとの関係が生まれる。 モノが自分の存在を受け止めてくれることだってあるかもしれない。 しかし、今...
感じる機会
感じる機会 いつからか、人は目に見えるもの、はっきりと証明できるもの意外は信用しなくなってきたように思います。 人間の感じる力が退化していくのではないかと危惧することはないでしょうか?それは、単なるノスタルジーであるかもしれませんが、何かを...
敷地
ふさぎこんだ敷地 現代の多くの住宅を見てみると、どんな敷地であっても規格化された家を無造作に置き、その家と周りの環境とは切り離されているように思います。敷地の残りの部分を庭にしていても、それが内部の生活とつながっていないため、庭とは名ばかり...
私と空間と想像力
自己と世界 「私のいる空間が私である」ノエル・アルノー 自己と世界との関係ははるか昔から人間にとって主要なテーマでありつづけました。 普段私たちはこういう事は考えることもなく私は私で世界は別にあるものと感じていると思います。しかし、音楽の世...
世界観
古代ギリシャ人の世界観 古代ギリシャ人は建物の配置を厳密に数学的に計算して配置していました。ギリシャ建築の建物の配置にも大まかに2つのタイプがあります。イオニアの人たちは宇宙は無限であると考えていました。そのため、無限に広がる世界に恐れを感...
世界とのつながり
屋久島で感じたこと 僕の実家は屋久島にありますが、屋久島に帰るといつも海と山の見渡せる丘に登り、ボーっとすることにしています。そこで感じたことが、僕の建築を考える上でのひとつの原点になっています。 月並みな表現ですが、そこでは、何もかも忘れ...
想像力
想像力 僕は建築について考える際に”想像力”を大きなテーマとしています。 設計する側に必要な能力として想像力が必要というだけでなく、建築・住宅を利用する人たちが自然と想像力を働かせるような建築をつくりたいということです。 想像力はさまざまな...
棲み家
棲みか 学生のころ友人と「棲みかっていう言葉はいいな」という話をしながら、「棲みか」という言葉から生まれる可能性のようなことを考えていたことがあった。 しかし、そのときはうまく言葉に出来なかった。 最近、再び「棲みか」という言葉の持つニュア...