ゆらり
つんく♂と糸井重里の対談の”ゆらり”にドキリとする。 なんとなくゆらぎのようなものを捉まえるには自分もゆらぎに身を任せないといけないような気がするときがある。 まじめに硬くなりすぎると何かを取りこぼしそうな気がして。 だけどゆ...
足元
『自分の身体により近い足下にこそ いろんなものを積み上げていくことが大切なんだと思います。』 m.mさんの記事より孫引き さっき書いたものの続きですが、こういう活動の積み重ねが重要なんだと思います。
Podcast『週刊ミヤダイ』
宮台真司の言説に触れるのは久しぶりだったけれども、以前とほんの少し印象が違った。 対象から少し距離をとって、クールな視点で的確に分析をするのは変わっていないけれども、そのクールさの質が変わって見えた。 以前は情動や実存については突き放してい...
Podcast『アートディレクターの新領域』
Podcastで配信されている多摩美の公開講義を見た。 佐藤可士和氏が講師をしていて、そこで彼がディレクションを担当したふじようちえんが紹介されている。 建築は手塚貴晴+手塚由比が担当。 うーん、理想的な仕事じゃないでしょうか。 ディレクシ...
TV『新日曜美術館』
たまたまテレビをつけたら新日曜美術館で「建築現在進行形伊東豊雄の挑戦」っていうのをやってた。 他の建物が妙に不自由に見えてきてしまいます。 まさに世界が違って見えるという感じ。 人間の根源的な欲求に根ざした空間は建築の閉じた世界を飛び出して...
コスプレ
整然と区画整理された住宅地にメーカーの家が展示場のように並ぶのを見るとなんか悲しくなってきて気が滅入ってしまう。 何がそんなに気を滅入らせるのだろうか。 小学生の頃、友達が階段室型の”団地”と呼ばれていたところから整然とした住宅地に引っ越し...
ほぼ日
昔はちょこちょこ読んでたんだけども長く見てなかった。 「蟻鱒鳶ル」をとりあげてると言うことで久しぶりに覗いてみた。 その中の 糸井重里のコラムを読む。 何言ってんのぉ、と言われそうなけっこう微妙なところを攻めている。勇気あるなぁ。 っていう...
久しぶりに
東京から高校時代からの友人が来ていたので何人かで飲んだ。 他の業界の話が聞けてとても刺激になったし、自分に対しての甘さを感じさせられた。 僕は自分をみせることに対してまだ逃げる余地を残している。 自分自身にも鹿児島全体にも言えることだけど、...
独立
今日久しぶりに友人に会ったら、知らない間に独立していた。 熱い思いを胸に鹿児島で独自のポジションを確立しつつある。 見かけどおり、将来は”ドン”とでも呼ばれてそう。 自分は今できることをひとつひとつ積み重ねていくしかない。 そして、自分がど...
建築はロックだ。
建築はロックだ。 立ち上がる建物はクラシックであったりポップスであったりするかもしれない。 しかし、建築という行為そのものはロックでしかありえない。 と思う。 ただし、目的化したロックはつまらない。ただ、その在り方から自然に立ち上がる様がロ...
『焦り』から抜け出す正しい方法
このごろずっと疲れがたまっていて、何をやってもうまくいかない。 その原因はおそらく『焦り』だ。 僕と同年代の建築家がいっせいに活躍を始めだしている。 スターダムに上り詰めることを目差しているわけでは全然ないけれども、自然と自分と比較し焦りを...
「確信」について
-5/29追伸アリ 友人からもらったコメントでなんとなくつながりが見えてきた気がしたので書いてみる。 僕は今、何らかの「確信」を持っているわけではない。 ただ、まだうまく言葉にならないが、なんとなく何かが「確信」に変わってくれるはずだ、とい...
悪い景観100景
悪い景観100景 テクノラティの検索ワードでトップにあった。 一般の人に興味を持ってもらうという点では成功しているのかもしれないが、内容はというとなんとなく受け付けない。 景観の選定は場当たり的で100選にする説得力はないし、主観的な意見を...
スケール
3月に霧島神宮で結婚式をするので(家族だけでします)、霧島のホテルに衣装合わせに行ってきた。 疲れがたまってたので10号線で休憩しながら帰ったのだけれど空を見るととても綺麗だった。 あたりまえだけれども空や海ってスケールがでかい。 毎日の自...
覚悟
内藤廣の奥さんのインタビューをWEBで見つけた。 けっこう複雑な心境。 今をときめく内藤廣もこれだけ苦労している。 勇気が湧くのと同時に不安にもなる。 ただ、あたりまえにものづくりをしていきたい。ただ、それだけの希望なのに、それを継続してい...
TV『みんなの家』
ビデオ屋でも少し気になっていたのだけれども、べたな描かれ方にストレスをためそうなので遠慮してた。 でも、観てみると案外良かった。 さすがに三谷幸喜、人間をよく観てる。 けっこうくすくす来た。 職人さんがデザイナーのことを「本当は古いものにこ...
TV『プロフェッショナル・仕事の流儀 「佐藤可士和・売れるデザインの秘密」』
>>番組HP(NHK総合) 妻に面白そうな番組があると教えてもらって、『プロフェッショナル仕事の流儀』を見た。 ゲストはアートディレクターの佐藤可士和。 課題を見つけ、本質を炙り出し、それに対して解決策を与えていく。 デザインとは何かを非常...
てかてか
メンテナンスを容易にするために、てかてかとコーティングされた材料は、ウェットな材質やマットな質感に比べ何か足りない感じがするのはなぜだろうか。 (写真は単なるイメージ。京絵付ガラス) ものには「時間」といった属性があるように思う。 ものに対...
『対策』について。
友人のブログ記事で書いてたことについて。 「分かりにくいか」って書いてたがなんとなく分かる気がする。 「じゃあ一人のこどもが死んでもいいのか」 って部分も。(ここが一番難しいところ) 例えば社会の管理化をこのまま進めて行った結果、生きにくい...
価値観と軸 テンプレート
先に書いた発達保障理論に触れた講義録に書かれていたことは、僕の中での最初の問題提起に通じるように思った。 そして、この軸を複数設定するという方法は思考ツールとして使えるのではないだろうか。 一つの軸で考えれば「良いこと」だが、別の軸では多大...
アネハ
あまりに問題が大きすぎて書ききらなかったけれども、傍観もできない。 憶測混じりで無責任な部分もあるが書いてみる。 ○姉歯の構造偽装について 普通の感覚では恐ろしすぎてあんなことはできない。 カメラの前で淡々と喋る姿もあまりに不自然で狂ったも...
屋上の魔力
あるきっかけがあり「屋上」と「自由」について考えてみたくなった。 ミーハーだけど、僕の「自由」に関する考えは宮台真司の影響が大きいようだ。 学生のころ神戸の殺人事件があり、建築について悶々としていた時期に、友人に進められて『世紀末の作法』を...
無 題
建築の世界でどうやって生きていくか。 自然淘汰の時代はしばらく続くだろう。 今までの小手先だけのやり方ではおそらくやっていけない。 生き残る(と言う表現も嫌だが)ためには、人に必要とされるだけの能力と明確なポジショニングが必要だ。 ****...
『Open Your Sense.』
文法的にあっているか自信はないが気に入っている この言葉は自分に言い聞かせるつもりでロゴに入れた。 sense ━━ n. 感覚(器官) (the five ~s 五感); 感じ ((of)); 意識, 勘 ((of)); (oneR...
言葉との距離
自分と自分の発する言葉の距離の大きさを感じて憂鬱になるときがある。 ミクシィの方で、岡さんて方がやってる『蟻鱒鳶ル』のコミュや岡さんの日記を時々ちらちらと見るのですが、いつも心を打たれる。 僕の書いてる事は、イマイチ説得力がない。 僕は文章...
最近良く見るホワイトバンド
って、どうなんだろう。 スタイリッシュ感 オサレ感 お気軽感 がなんか嫌だ。背中がかゆくなる。 「お気軽でも、それで子供が救われるのならいいじゃないか。」 確かにそうだろうけど、自分たちが貧困を生み出す構造の元凶の部分にいながら、「お気軽」...
ビデオ・めし・総選挙などなど
村上龍原作/宮藤官九郎脚本/李相日監督の 『69 sixty nine』のビデオを借りてきてみた。 村上龍の小説はちょこちょこ読んだが、これは読んでいない。 とにかく、青春ー、という感じ。ロックだ。 うちの相方はあまり御気に召さなかったよう...
大人の条件
ってなんでしょうか。 ときどき、考えてしまいます。 僕が思う大人の条件は、 自分のごく近くのことだけでなく、世界や世代を超えた視点を持っている、ということです。 特に、子供たち、次の世代に対して、何を残せるか、逆に何を残さないかに責任を持つ...
なぜ考える(学ぶ)のだろう
なぜ、貴重な時間を割いて本を読んだり、考えたりしているのだろう。 ときおり、そんな疑問というか不安に思うときがある。 きっと、こんなことをしなくても楽しく過ごせるし、設計だって形だけならやっていけるだろう。 しかし、時間を使い、少なからぬ犠...
『原っぱ/洞窟/ランドスケープ ~建築的自由について』
建築によって自由を得たいというのが僕の基本的な考えなのですが、最近、青木淳の本を読み、この点について共感する部分が多かったので、ここで一度考えをまとめてみようと思う。 青木淳のいう「原っぱ」というキーワードは、僕の中では「洞窟」という言葉で...
言葉
かなり大雑把に言うと言葉には2種類あるように思う。 A.思考のための言葉 B.コミュニケーションのための言葉 この2つである。 A.思考のための言葉 「建築家の話す言葉は分かりにくい」と言われることがあるが、言葉が使われる場が思考の場である...
コンセプト
「コンセプト」 これも「デザイン」同様、芸術家気取りと思われやすい。 conceptを辞書で引くと「概念・観念・着想・考え」とあるが、この場合、「構想」を加えたほうが良いと思う。 「コンセプト」は意志の共有の為には欠かせない。 また、自ら意...
デザイン
僕が考えるにデザインとは意志である。 意志を持たないというのも意志。 装飾や形態の操作は意志をかたちにする手段のひとつでしかない。 また、デザインとは発見であると思う。 それは、クライアントや自分自身の隠れた意志を発見することであり、日常や...
偽物の氾濫
偽物の氾濫 昔から日本人は石庭を水にみたてたり、何かを抽象化することを得意にしてきた。 しかし、今の文化は表面的な具体性に走り、人を欺いているように感じてしまう。 例えば、私たちの周りには一見木に見えるもので、実は木目調のものが表面にプリン...
見直すべき価値
現状 今、様々な分野では「便利さ」「(狭い意味での)快適さ」「安さ」「早さ」といったものが盛んに競われているように思います。 もちろんこういったものは重要な要素です。 しかし、こういった価値観は誰にでも分かりやすく、それゆえ「情報戦略におい...
立体性・廻遊性
立体性 重力とどう向き合い、どう表現するかは建築においても重要なテーマとなる。、人間の知覚などの多くも重力によって支配されている。 それゆえ、縦の変化はより強く感じるように思うが、現在、「間取り」「坪単価」という言葉が強い力を持つように、平...
人と人との関係
人と人との関係 僕は大学の卒業論文(1997年)で「コミュニティから見たコーポラティブハウスの考察」というテーマを選びました。コミュニティとは地域社会や共同体という意味で使われる言葉です(定義もいろいろありますが)。コーポラテイブハウスは最...
モノの力
モノには素材そのもののもつ力がある。 人は自分たちが思っているより、ずっと多くのことをモノから感じ取っていると思う。 感じることによって人とモノとの関係が生まれる。 モノが自分の存在を受け止めてくれることだってあるかもしれない。 しかし、今...
感じる機会
感じる機会 いつからか、人は目に見えるもの、はっきりと証明できるもの意外は信用しなくなってきたように思います。 人間の感じる力が退化していくのではないかと危惧することはないでしょうか?それは、単なるノスタルジーであるかもしれませんが、何かを...
敷地
ふさぎこんだ敷地 現代の多くの住宅を見てみると、どんな敷地であっても規格化された家を無造作に置き、その家と周りの環境とは切り離されているように思います。敷地の残りの部分を庭にしていても、それが内部の生活とつながっていないため、庭とは名ばかり...
私と空間と想像力
自己と世界 「私のいる空間が私である」ノエル・アルノー 自己と世界との関係ははるか昔から人間にとって主要なテーマでありつづけました。 普段私たちはこういう事は考えることもなく私は私で世界は別にあるものと感じていると思います。しかし、音楽の世...
世界観
古代ギリシャ人の世界観 古代ギリシャ人は建物の配置を厳密に数学的に計算して配置していました。ギリシャ建築の建物の配置にも大まかに2つのタイプがあります。イオニアの人たちは宇宙は無限であると考えていました。そのため、無限に広がる世界に恐れを感...
世界とのつながり
屋久島で感じたこと 僕の実家は屋久島にありますが、屋久島に帰るといつも海と山の見渡せる丘に登り、ボーっとすることにしています。そこで感じたことが、僕の建築を考える上でのひとつの原点になっています。 月並みな表現ですが、そこでは、何もかも忘れ...
想像力
想像力 僕は建築について考える際に”想像力”を大きなテーマとしています。 設計する側に必要な能力として想像力が必要というだけでなく、建築・住宅を利用する人たちが自然と想像力を働かせるような建築をつくりたいということです。 想像力はさまざまな...
棲み家
棲みか 学生のころ友人と「棲みかっていう言葉はいいな」という話をしながら、「棲みか」という言葉から生まれる可能性のようなことを考えていたことがあった。 しかし、そのときはうまく言葉に出来なかった。 最近、再び「棲みか」という言葉の持つニュア...