稲垣諭(著)青土社 (2018/7/23) ドゥルーズ(0925-1995)とマトゥラーナ(1928-)&ヴァレラ(1946-2001)、年代的にどの程度影響しあっていたのか分からないが、共通性に着目している人がきっといるはず、と検索すると...続きを読む ≫
ダイアローグによって建築をつくりたい B229『見たことのない普通のたてものを求めて』(宇野 友明)
宇野 友明 (著)幻冬舎 (2019/11/26) twitterで知り合った友人が、この本を読んだ感想として「何となくオノケンさんと話をしている、あるいは話を聞かせて貰ってるような、そんな感じだった。」と書かれていたのを見て興味を持った。...続きを読む ≫
世界と新たな仕方で出会うために B227『保育実践へのエコロジカル・アプローチ ─アフォーダンス理論で世界と出会う─』(山本 一成)
山本 一成 (著)九州大学出版会 (2019/4/9) 本書と「出会う建築」論 本書はリードによる生態学的経験科学を環境を記述するための理論と捉え、保育実践及び保育実践研究を更新していくための実践的な知として位置づけようとするものである。 ...続きを読む ≫
色彩の世界へ踏み出そう B226『色彩の手帳 建築・都市の色を考える100のヒント』(加藤 幸枝)
加藤 幸枝 (著)学芸出版社 (2019/9/15) 『色彩の手帳』は「色が苦手」「色は難しい」「色は結局好き嫌いだから」「自分には色選びのセンスがない」と一度でも感じたり、考えたことのある”全ての”人のために制作したものです。(p.1) ...続きを読む ≫
実践的な知としてのオートポイエーシス B225『損傷したシステムはいかに創発・再生するか: オートポイエーシスの第五領域』(河本 英夫)
河本 英夫 (著)新曜社 (2014/3/7) だいぶ前に本屋で見かけてぱらぱらっとめくってみたことがあったが、ページ数も金額もそこそこだったのもあり、その時は「読むべきタイミングが来たら購入しよう」と思い保留にしていた本。 だけど、最近少...続きを読む ≫
動きすぎないための3つの”と” B224『動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(千葉 雅也)
千葉 雅也 (著)河出書房新社 (2017/9/6) 『勉強の哲学』を読んで、著者の書いた別のものが読みたかったのと、テーマが自分の関心と関連しそうな気がしたので購入。 哲学の分野を体系的に学んだことがない自分にとっては、難解すぎた(前提と...続きを読む ≫
気持ちで考えることと考えないことの両義性 B223『堀部安嗣 建築を気持ちで考える』(堀部 安嗣)
堀部 安嗣 (著)TOTO出版 (2017/1/19) 建築を気持ちで考える。 なぜ、今、このタイトルなのか。それを確かめたくて買って読んでみることに。 まだ、うまく整理がついてないですが、書きながら考えてみたいと思います。 建築を気持ちで...続きを読む ≫
仕掛けは選択肢の一つとしてさりげなく B222『仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方』(松村 真宏)
松村 真宏 (著)東洋経済新報社 (2016/9/22) 知人に紹介してもらって買った本。 まだ考えがうまくまとまっていないけれども、メモ的につらつらと書きながら考えてみたい。 仕掛け 著者は仕掛を定義する要件として次の3つを挙げている。 ...続きを読む ≫
もっとおおらかに、もっとわくわくしながら B221『家づくりのつぼノート』(西久保 毅人)
西久保 毅人 (著), ニコ設計室 (著)エクスナレッジ (2019/8/3) 建物探訪でぐっときたお二方 『渡辺篤史の建もの探訪』は気が向いた時に時々見るくらいなんだけど、見ながら「ぐっとくるなー。めっちゃ上手いなー。」と思って初めて興味...続きを読む ≫
趣味的な何かをつなぎとめておくために B220『マイパブリックとグランドレベル ─今日からはじめるまちづくり』(田中元子)
田中元子 (著)晶文社 (2017/12/6) 田中元子さんの言葉は、当たり前なんだけどなぜか言葉になっていなかったことに言葉を与えるような、ふいに芯をつく強さがあって気になっていた。 自分はまちに対して積極的に関われているとは言い難いけれ...続きを読む ≫
何が建築を規定しているかを知ることを足がかりに考え続ける B219『 建築の条件(「建築」なきあとの建築)』(坂牛卓)
坂牛卓 (著)LIXIL出版 (2017/6/22) 自由になるための道具 だいぶ前に一度読んでいたのだけど、何かピンと来てなくてなかなか書き出せなかった本。 なぜピンと来なかったのか。まずはそこから考えてみたいと思う。 はじめに、『建築の...続きを読む ≫
設計プロセスをネットワークを編み込んでいく連続的な生成過程と捉える B218『ネットワーク科学』(Guido Caldarelli,Michele Catanzaro)
Guido Caldarelli,Michele Catanzaro著,増田 直紀 (監修, 翻訳), 高口 太朗 (翻訳)丸善出版 (2014/4/25) ネットワーク的設計プロセス論試論? 例えば国民国家的空間を収束の空間、帝国的空間を...続きを読む ≫
分裂を単純な数学的操作によって乗り越える B216『ゲンロン0 観光客の哲学』(東 浩紀)
東 浩紀 (著)株式会社ゲンロン (2017/4/8) onokennote: ゲンロン0読了。前も思ったけど、哲学的な基礎知識がなくとも一冊の本として面白く読ませるのがすごいなー。伏線がきれいに回収されてゾクゾクするような瞬間が何度かあっ...続きを読む ≫
歴史も物語も別様でありえるということを知りつつ肯定とともに選択する B215『ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2』(東 浩紀)
東 浩紀 (著)講談社 (2007/3/16) 読んだつもりになっていたけど未読だったので読んでみた。 その時与えられた課題は「ポストモダンの文学」だったが、当時の筆者には、その課題のもとではどうしても肯定的な議論が立てられず、「ポストモダ...続きを読む ≫
建築構成学は内在化と逸脱によってはじめて実践的価値を生む B214『建築構成学 建築デザインの方法』(坂本 一成 他)
坂本 一成,岩岡 竜夫,小川 次郎,中井 邦夫,塚本 由晴(著)実教出版 (2012/3/1) 別のところで書いたけれども、読書記録には上げてなかったので再度簡単にまとめてみる。 内在化と逸脱 建築構成学は建築の部分と全体の関係性とその属性...続きを読む ≫
建築ならざるものからはじめてみよう B213『人の集まり方をデザインする』(千葉 学)
千葉 学 (著)王国社 (2015/8/1) 基本的にはこれまでの論考を集めたもの。本のタイトルは書き下ろしのタイトルと同じ『人の集まり方をデザインする』となっている。 最後のピース タイトルから抽象的な内容が多いのでは、と思っていたけど、...続きを読む ≫
あらゆるものが、ただそこにあってよい B212『複数性のエコロジー 人間ならざるものの環境哲学』(篠原 雅武)
篠原 雅武 (著)以文社 (2016/12/12) 『公共空間の政治理論』を読んでから気になっている著者が気になっているというティモシー・モートンの思想を紹介するような内容。たぶん、自分も何かしら感じるものがあるだろうと思い読んでみた。 あ...続きを読む ≫
ルールをアップデートしながらインストールし続けよう B210『ちのかたち 建築的思考のプロトタイプとその応用』(藤村 龍至)
藤村龍至 (著)TOTO出版 (2018/8/22) ギャラ間の展覧会に合わせて出版されたもの。 表紙から始まる序文もしくは宣言文は、全文を暗唱したくなるほどの密度に凝縮されている。 現代的課題の知識化とかたちの提出 序文では、 ・コンテク...続きを読む ≫
探索の精度を上げるための型/新しい仕方で環境と関わりあう技術 B209『日本語の文体・レトリック辞典』(中村 明)
中村 明 (著)東京堂出版 (2007/9/1) 10+1ウェブサイトの寄稿文、 ■10+1 web site|建築の修辞学──装飾としてのレトリック|テンプラスワン・ウェブサイト を読んで気になったので勢いで購入。 onokennote:...続きを読む ≫
あらゆる場面で飽きる力を発揮できるかどうかが設計の密度を決める B208『飽きる力』(河本 英夫)
河本英夫(著)日本放送出版協会 (2010/10/7) たまたま空き時間が出来たので図書館に寄った時に、河本英夫の本でも読んでみようと思って手にとったもの。 キャッチーなタイトルに相応しく、すっと読める本でした。 おそらくオートポイエーシス...続きを読む ≫