たけてごや しんちゃかい

同じ駒田集落で竹細工をされている「たけてごや」の鹿倉さんからお茶会をしますよ~、とお誘いを受けました。

吹上事務所をoffice chaveloと名乗っている以上そりゃーもう参加で。
午前中は庭の生垣の新芽を摘んで収穫。

長男と三男も参加。(新芽を摘むのは時期的に1,2週間ほど早かったそうですが、楽しむことが目的なので程よく収穫)
その後は、前日に収穫していた紅茶用の茶葉を手揉みしました。発酵を進めるために全体的に凹凸をつけるようなイメージで。
午後からは、まず竈門で午前中に摘んだ茶葉を軽く炒るところから。


炒った後は、今度は丸く撚るようなイメージで手もみしていきます。



そして、いよいよチャベロの出番。
事務所名のchaveloはこの道具から来ているのですが、実際使うのを見るのは初めて。(最初は何の道具なのか全然分かりませんでした。)

先ほど手揉みした茶葉を、下部に炭火を入れた茶倍炉(チャベロ)で乾燥させていきます。



突起の頂部付近で乾燥させていくのですが、だんだんチャベロと茶葉の間が蒸れてくるので、ときおり茶葉を下の窪み落として、チャベロ頂部を乾燥させます。
そして、また茶葉を頂部に乗せての繰り返し。段々と茶葉が乾燥してパリパリになっていきます。
この作業が化学的には茶葉にどういう効能を与えるのか、といった議論が飛び交う中、チャベロを丸く囲んで、お湯を入れた湯呑みでツマミ飲み。(ツマミ飲みの文化は中国にあるそうで、楽しそうなので採用)
緑茶の後は紅茶を乾燥・ツマミ飲み。
少しの時間発酵させただけですが、まさに紅茶になっていました。

最後に持ち寄った菓子類と乾燥したての緑茶と紅茶でお茶会をしました。
(長男は張り切って前日にケーキといちご大福を準備。三男も楽しんでいるようでした。)



いやー、文化の香りを存分に味わいました。
チャベロがなんであの形なのかもよく分かった。
ここ数年、暮らしの豊かさとは何か、を体験的に理解したいと努めるようにしています。
おそらく長男と一緒にいるのはあと1年限りですし、子どもたちにも体験させてあげたい。
それが今後生きていくための支えになるように思いますし、僕自身にとっても、それが理想的な建築に近づくための近道、もしくは唯一の道なのではという気がしています。
同じ集落の面々は竹細工がどんどん上達していっています。僕も竹かごくらいつくれるようにならねば。

明日は味噌づくり。
今、いろいろ重なってバタバタしていますが、こういうことが道を開いていくと思って、楽しんでいきましょう。