B083 『フォークロアは生きている』

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下野敏見 (1994/10)
丸山学芸図書


週末加世田の実家に行くとこの本が机の上においてあった。
聞いてみると、この本に取り上げられている仏像の持ち主の本だった。著者から寄贈されたのだろうか。
著者はどこかで聞いた名前だと思ったが、屋久島の民話を書いた方だった。(屋久島の民話のときは高校教師だったようだが、この本では鹿児島大学教授となっている)
ということでちょっと拝借してざっと読んでみた。

「フォークロアは死んだ」などと早トチリする人もあるようですが、どっこい、フォークロアはこの日本に脈々と生きているのです。
それどころか、フォークロア(folk-lore)すなわち民間伝承はこの世に人がいる限りあるのであり、それを研究する日本民族学も日本列島に人が住んでいる限り必要なものだと考えられます。(はじめに)

各地で脈々と生きているのだろうが、僕もそうだけど多くの人はこういうことに触れることがあまりないまま生活しているのではないだろうか。
たまにでも、こういうことに触れたり考えたりすることは自分たちの足元を見つめなおすためにも大切なことだと思う。
そういえば数年前に県民交流センターで地域の祭りを紹介するようなイベントに行って結構感動した覚えがあるけれども今もやっているのだろうか。





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