Vectorworks版Ladybug tools(8) エネルギー解析_結果出力編
(※この記事は使用しているwindows,Vectorworks2022の環境のもとに書いています。)
前回に引き続きエネルギー解析について今回は結果出力編です。
ワークシート
解析時に結果等をVectorworksのワークシートに書き出します。
▲UA値計算関係・・・面積等多少調整が必要かもしれませんが、省エネ計算のUA値算出資料の下書きにはなるのではと思います。個人的には、日射熱取得率の計算までさせようとしているところです。(それに関しては、本体のモデリングのやり方から説明する必要がでてくるので、特に公開の予定はありません。希望があれば個人的にお渡しすることはできると思いますが。)
※現在のサンプルファイルでは、例えば、持ち出し部分の上げ裏など、空気に接する床に当たる部分が屋根として認識されており、屋根として仕様や面積が割り当てられています。ご注意ください。(回避方法が分かればありがたいです。
▲概要比較用ワークシート・・・シミュレーション結果の概要をまとめたワークシートです。符号を変えて複数の仕様で比較することなどを想定しています。
また、いくつかの結果出力用のノードを用意しています。
UA値断熱等級表示
ワークシートに記載のUA値と地域区分を用いて、断熱性能が度のグレードにあるかを視覚化します。
熱損失表示
UA値関連のワークシートから、部位ごとの面積、熱貫流率、熱損失を視覚化し、熱損失の全体像を視覚化します。
解析結果表示
設定項目は、
hourlyPlotを画像化・・・快適性マップ等のマップを画像として出力するかどうか。オフにするとメッシュ図形として出力されます。
エネルギー消費量~快適性マップ・・・それぞれのチャートを出力するかどうか。
概要書書き込み・・・概要書の内容をチャートの横にテキストとして出力するかどうか。
サイズ関連・・・各サイズはチャートのスケールです。初期状態ではだいたい大きさが揃うようにしています。
凡例MAX・・・グラフの長さやグラデーションの最大値の基準です。最大値を揃えておけば、複数の結果を比較する際に比較がしやすいです。ます。
各チャートの意味などは解説されているものが多くあるかと思いますのでここでは説明しません。
結果出力に関しては以上です。
Vectorworks版Ladybug toolsに関しては今回で一区切りとしたいと思います。
Ladybug toolsに関してはとりあえず、個人的に使ってみたものを紹介しただけですので、他にもいろいろなことができるかと思います。
よろしければ、皆さんなりの使い方を日本語で発信していただけるととても嬉しいですし、そういう情報が増えるとシミュレーションを手軽にできる人が増えるのではと思います。それもVectorworksで!