整然と区画整理された住宅地にメーカーの家が展示場のように並ぶのを見るとなんか悲しくなってきて気が滅入ってしまう。
何がそんなに気を滅入らせるのだろうか。
小学生の頃、友達が階段室型の”団地”と呼ばれていたところから整然とした住宅地に引っ越したので遊びに行った。
そのときその土地が何か他人行儀な感じがしてとても居心地が悪かった覚えがある。
その頃の感じを思い出すのだろうか。
例えばこの感じを衣類に例えてみると何がしっくりくるだろうか、と考えてみた。
なかなかぴったりのが思い浮かばないがあえて言うならばコスプレ、だろうか。
アニメのキャラクターなんかをそのまま真似たようなちょっと安っぽい手作り感をかもし出しているコスプレ。
そこには自己完結的で周りを断絶するような頑なさを感じるし、使われている素材や形態も人間や周囲との関係性を放棄しているように見える。
そして、なんと言うかリアリティを感じない。(アニメなんかのイメージを直接的にもってきている訳だから当然といえば当然)
住宅地のリアリティのなさと、人間や環境や時間etc.との関係性の薄さがコスプレ的なのである。
一時的なイベントであって日常とはなり得ない(と思う)コスプレと住宅に似たものを感じるというのがなんとも悲しい。
ここで育った子供たちはどんなリアリティを感じるのだろうか。
また、何十年も経てばこれがノスタルジックな風景と感じるのだろうか。(それはそう感じるのかもしれない・・・)
コスプレ的でない住宅をつくると言うことが困難な社会になっている、というのもまた現実だと思う。
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ひゃ。写真見てコスプレ喫茶でもいったんかとおもったよ。
感覚的なコメントになっちゃうけど同じものの繰り返し
が悲しさの原因なんかとおもう。
生物的に、同じものが並んでるの見るとちょっと怖い。
(トンボの複眼の拡大図とか結構怖い)
今建替えが進んでる大規模団地なんかは経済性と設計期間を縮めるためか
みょうな平等主義(おなじ日照条件確保とか)に依るものか
とにかく同じものが同じ間隔で並んでるのが多い。
あれってやっぱりこわい。
生活に個性やはみ出しを認めない「同じであれ」って言う強迫観念みたいなもの
に嫌気がさすのかもしれない。
そしてその恐怖に鈍感になってくることが僕的には怖い。
わかりやすい、すぐ手に入る機能にしかお金を払わない社会の価値観と言うか。。
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>「同じであれ」って言う強迫観念
ってあるよなぁ。
それぞれは勝手なことをしてる感じだけれども、
”わかりやすい、すぐ手に入る機能”に対して
向かっているってところが”同じ”なのが悲しい。
ちなみに僕は虫好きだったんで複眼には萌えます。