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B059 『吉阪隆正の迷宮』

2004吉阪隆正展実行委員会 (2005/12)
TOTO出版




吉阪隆正といえばコルビュジェの弟子でコルビュジェの翻訳をした建築家という以上のことはあまり知らなかった。
しかし、この本を読んでみると、吉阪隆正はすばらしく魅力的な人間なようですっかり虜になってしまった。

それもそのはず、吉阪は内藤廣や象設計集団などの僕の肌にあうなぁと思う早稲田系の建築家の師匠にあたる。

吉阪を良く知る人の対談などがメインでその変態ぶりというか天才ぶりというか、型にはまらない感じが強く伝わってくる。
なんとなく”良寛さん”が思い浮かんだ。

余計なものには惑わされずに、まっすぐにはるか先をみつめる眼差しが目に浮かぶが、その眼差しはこの今現代よりもずっと先を捉えているように思う。

「有形学」「不連続統一体」「生命の曼荼羅」「発見的方法」

合理性や理屈の中からこぼれ落ちてしまうものにも限りない魅力がある。

合理的できれいではない。だけれどもそこには、実感というか手ごたえというか触感というか、なんともいえないもの、実存に関わる何かがある。

それは合理的であることよりも合理的(?)で魅力的なことだと思うのだけれども、それに同意してくれる人はどれぐらいいるのだろうか。

吉阪隆正。詳しくは知らなかったけれど希望を感じた。

オノケン

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    吉阪隆正さんの大学セミナーハウス
    四角錐が逆さまになったような建物
    私の卒業した短大の最初のセミナーはそこでした。
    まったく建築を知らない時、印象深かったのは気持ちの良い手摺ですね。触り心地がイイの。

    もう一度ちゃんと見てみたいなぁ。

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    へー、いいですねー。

    直接見たことないけど、彼の手摺には愛がありますね。

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    ぼくも読んでみよ。
    学生のときヴィラクウクウでがつんとやられました。
    けっしてかっこ良くはないけど心地いい感じ。

    吉阪隆正の方法 浦邸1956 斉藤 祐子 (著)

    もいいよ。

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    ありがと。

    僕も読んでみよ。

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オノケン

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