ここまで、建築の出会いについていくつか書いてみたが、そういった出会いの可能性を豊かに持つものを、「建物」ではなく「建築」と呼びたいと思う。
そこにはさまざまな出会いがあるけれども、それらをひっくるめて、まさに建築と出会った、としか言えないような出会いの瞬間がある。それは、生きていることのリアリティをまざまざと感じさせてくれる瞬間であり、そのような建築との出会いそのものが、まさしく建築の意味と価値なのである。
人は建築で、まさに建築と出会う。
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