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感じる機会


感じる機会

いつからか、人は目に見えるもの、はっきりと証明できるもの意外は信用しなくなってきたように思います。

人間の感じる力が退化していくのではないかと危惧することはないでしょうか?それは、単なるノスタルジーであるかもしれませんが、何かを失っていくように感じます。

分かりやすいこと、便利なことは、ある意味で快適なことではありますが、それは与えられることが多いゆえ、じっくり考えたり感じたりする機会を奪ってしまいます。

「旅行が雑誌やテレビで見たものの単なる確認作業になり、写真をとることでその確認の証明にしている。そして、そこでの生の体験や発見を見失っている。」というようなことが言われますが、それも利便性などと引き換えに感じる機会を失っている例ではないでしょうか。

光や色、音、匂い、感触などを感じることによって得られるものはたくさんあります。音や匂いがある記憶を呼び覚ます、という経験は誰にでもあると思いますが、そのような機会を失いつつあるように思います。

そのほかにも、動物の本能に驚かされるように、人間にもさまざまな感じる力があると思います。僕を含め、その力を無駄にして生活していることが多いのではないでしょうか。それはたぶんもったいないことのような気がします。

オノケン

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