Categories: 読書記録

B124 『「個」を見つめるダイアローグ』


村上 龍 (著), 伊藤 穰一 (著)

ダイヤモンド社 (2006/5/26)



JMMは6,7年前から購読しているのだけど(といっても、この頃はざっと拾い読みぐらいしかしてない・・・・)、そのころから村上龍が一貫して気を使っているのは、主語や目的語を曖昧にせず、言葉の定義や対象に意識的であることだと思う。

「日本は」とか「市民は」とかいう曖昧な言葉にイメージをのせてなんとなくそれらを共有して分かった気になる。

分かった気になるだけで、実は「1万時間話しても、問題すら見えてこない」はずなのに、ぼんやりしたイメージで満足してしまう。

そういうなんとなくで済ませて先送りにしてきたことがいろいろな問題となって噴出してきているのではないだろうか。

それぞれの立場や議論の前提を明確にする。そういう基本的なところから始めないといけない。

キーワードは「個」。

曖昧な全体のイメージの中に自分を溶け込ませてごまかすような事をやめ、個々が個々として、意志をもって考え行動する。そんな積み重ねがまちを動かすようになればきっと楽しい。

オノケン

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  • 村上龍が日本とか市民とかの言葉の使い方を危惧したように http://onoken-web.com/?p=413 社会という言葉も対象を曖昧にしてしまう。つい雰囲気で使ってしまうのでこういう言葉を使うときはきちんと対象がイメージできてるか自分なりに確認するようにしないと。反省。

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オノケン

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