Categories: 読書記録

B077 『住宅70年代・狂い咲き』

篠原 一男他
エクスナレッジ (2006/02)

70年代、「野武士」達の時代。
個性のある作品が集められているというのもあろうが、この時代の住宅にはエネルギーがある。
建物が「人格(?)」のようなものを獲得しているようにも見える。

あまりに饒舌で押し付けがましいのは嫌われるかもしれないが、そればかりが人格ではない。
藤本壮介が篠原一男の「上原通りの住宅」を『地球のような場所』と評しているが、これも地球のように包容力のある人格を獲得しているという言い方もできるだろう。

マーケテイングを学んでいる友人にアカウントプランニングという手法では企業に人格のようなものを設定する、というようなことを教えてもらった。
何か通ずるものがあるように思う。

あまりに固定的な人格ではつまらないが、コルの建築のように複雑で、篠原一男のように懐の深い人格ができれば良いな。

オノケン

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オノケン

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