Categories: 読書記録

B041 『建築のかたちと空間をデザインする』

フランシス・D.K. チン (1987/05)
彰国社


造型論ついでに学生のころに買った本を引っ張り出してきた。

日本では建築を工学部で教えているところが多い。
今はどうか分からないが、僕のいっていた大学でも、建設に関わる技術については若干学べた気がするが、建築の社会性やデザインの方法といったことは全く触れられなかった気がする。

そんな中で3回生ぐらいのときに買った本であり、よくまとまった良著であるが、「デザインの初心者向け(4年生大学でいえば1~2年生程度)」と書かれていたのにショックと焦りを感じたのを覚えている。

まさしく基本であり、建築に関わる人間にとっては必須の内容だと思う。
しかし、こういう素養を身につける機会のないまま設計という仕事に関わる人が多くいるのが現実である。

そうでなければ、単なる思い付きや慣習だけでつくられたような建物がまちに溢れているはずがない。

”建築の社会性やデザインの方法”なんてことを唯の一度も考えたことがなくても一級建築士になれるのが日本である。

倉田の苛立ちを鎮めることはなかなか難しそうである。

(僕も今一度基本に帰ろうと思う)

オノケン

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オノケン
Tags: デザイン

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